コモド諸島を半日でまわろうとする人がいるそうで、現地に聞いても時々そのような問い合わせがあるのだそうです。ただ、一度旅行した人であればわかると思いますが、とてもじゃありませんが、コモド島観光のアイランドホッピングを半日で済ますことはできません。
まず、移動だけでかなりの時間が取られますし、観光時間をきちんと取るのであれば現実的ではありません。主要スポットを安全かつ満足度高く体験するためには、最低でも丸1日の行程時間が必要です。

移動時間だけで半日がほぼ消える
ラブアンバジョ港を起点としたコモド諸島観光では、移動時間が大きな制約になります。最も近いコモドドラゴン見学ができる観光対象の島であるリンチャ島であっても、スピードボートを利用して片道およそ1時間前後を要します。往復だけで2時間から3時間が必要となり、半日として想定される4時間程度の枠では、島に上陸して散策したり写真を撮ったりする時間がほとんど残りません。
加えて、当日の海況や潮流によっては移動時間が延びることもあり、計画通りに進まないケースも少なくありません。また、コモドドラゴンにしても、相手は野生動物ですので、時間内に十分見られるかどうかもわかりませんね。


主要スポットは点在しており短時間周遊は不可能
コモド諸島の代表的な見どころであるコモドドラゴン観察の島(コモド島やリンチャ島)、絶景トレッキングで知られるパダール島、シュノーケリングの名所であるピンクビーチやマンタポイントは、いずれも別々の場所に位置しています。これらを巡るには、スポット間の移動にも一定の時間がかかります。
半日で無理に詰め込もうとすると、各場所での滞在時間が数分程度になり、上陸しても慌ただしく船に戻るだけの行程になります。結果として、自然の迫力や景観を楽しむ余裕がなく、コモド諸島本来の魅力を感じにくくなります。

現地ツアーの実態と半日しかない場合の現実策
実際の現地ツアーを見ると、混載のスピードボートツアーは朝6時から7時頃出航し、夕方16時から17時頃に戻る終日プランが一般的です。これは移動距離と各スポットでの安全管理を考慮した結果です。プライベートボートをチャーターすれば時間調整は可能ですが、移動そのものが短縮されるわけではないため、半日で主要スポットを回る構成にはなりません。
どうしても数時間しか確保できない場合は、港から近い島々などに目的地を絞り、近場の海や景観を楽しむ軽いクルーズに切り替えるのが現実的でしょうが、せっかくコモド島観光をするのにその程度のアイランドホッピングしかできないというのは、非常に勿体ない話です。

以上の点から、「コモド島アイランドホッピングは半日でまわれるか?」という問いに対する答えは、「物理的にも難しい」「体験価値の面からも満喫とはほど遠い」となります。
限られた時間で無理をするよりも、しっかり1日を確保するか、行き先を絞った別プランを選ぶことが、結果的に満足度の高い旅につながります。
バリ島からの日帰りツアーもありますが、せめてその位は時間が必要でしょうし、コモドドラゴン見学なしの現地午後発のサンセットツアーでも通常のもので5時間かかります。
コモド国立公園に行って、コモドオオトカゲを見ないというのもさびしいでしょうから、5時間程度のツアーではなく、やはり終日観光をしてコモド島を大いに満喫したいところでしょう。

