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【注意喚起】コモド島のシュノーケリングにはライセンスガイドが必須

コモド島周辺の海は透明度が高く、マンタポイント、ピンクビーチ、タカマカサル島、カナワ島など、シュノーケリングを楽しめる場所が数多くあります。水面からサンゴや魚を見られるため、ダイビング経験がない人でも参加できますが、海況は場所ごと、時間ごとに変わります。ボートから見た海面が穏やかでも、水中では潮が速く、岸やボートから離される場合があります。コモド島旅行でシュノーケリングを予定している人は、器材を借りられるかだけではなく、誰が海上で同行し、誰が参加者を見守るのかまで確認してください。

コモド島のシュノーケリングでは、シュノーケリングライセンスを保持する現地ガイドの同行が必須です。船長や船員が船上にいるだけでは、海中の参加者を継続して支える体制にはなりません。ガイドは潮の方向、参加者の泳力、呼吸の乱れ、疲労、ボートとの距離を見ながら、その日の海況に合う範囲を決めます。日本人旅行者の場合は、日本語で指示を伝え、海の中でも近くでサポートする日本語ガイドが同行するツアーが望ましいでしょう。


目次

中国人観光客の死亡事故

2026年7月15日、ラブアンバジョ沖のケロール島周辺で、シュノーケリング中だった中国人観光客の夫婦2人が死亡する事故が発生しました。30歳の夫と29歳の妻は、午前10時ごろにラブアンバジョの港を出発した観光船でケロール島を訪れ、丘のトレッキングを終えた後、島の周辺でシュノーケリングを始めました。2人にはマスクとフィンが渡されていましたが、ライフジャケットは着用していませんでした。シュノーケリング中は船員や案内役による直接の監視もなく、船には専門のライセンスガイドが同行していなかったとされています。乗客への説明と案内を任されていたのは、職業訓練中の学生でした。

正午ごろ、妻が意識を失った状態で海面に浮いているのを別の旅行者が発見し、海岸で心肺蘇生が行われましたが、死亡が確認されました。夫は海面から姿が確認できなくなり、捜索開始から約3時間後の16時45分、島の東側、水深32メートルの海底で発見されています。2人は島の西側から強い潮に運ばれ、疲労した可能性があるとみられています。警察は、ライフジャケットを着用させず、専門ガイドを配置せず、海上で監視を行わなかった点について、安全管理上の過失があった可能性を調べています。


海面だけでは判断できない

ケロール島はラブアンバジョから近く、丘のトレッキングとビーチでの滞在を組み合わせる場所として知られています。しかし、島からの距離や海の色だけで、シュノーケリングの安全性は決まりません。島の周囲では潮の向きが変わり、泳いでいる本人が気づかないうちに、岸やボートとの距離が広がることがあります。フィンを着けていても、潮に逆らって長く泳ぐと体力を消耗します。呼吸が乱れた状態でマスク内へ海水が回り、シュノーケルから海水を飲めば、落ち着いて対処する余裕も失われます。

コモド島近海では、マンタを追っている間にボートから離れる、写真や動画に集中して周囲を見なくなる、ほかの参加者に合わせて自分の泳力を超えた距離まで進むといった状況が起こります。海に降りる前には、潮の方向、遊泳範囲、集合方法、ガイドの位置、ライフジャケットの着用を確認しなければなりません。泳ぎに慣れている人でも、潮流と疲労が重なれば自力で戻れない場合があります。初心者だけに必要な対策ではなく、すべての参加者に共通する安全管理なのです。

ライセンスガイドが必須

シュノーケリングライセンスを保持する現地ガイドは、参加者と一緒に海に降り、潮の向きと速さを確認しながら遊泳範囲を決めます。泳力のある人だけを先に進ませず、初心者や子ども、体力に不安のある人の近くを保ち、呼吸や姿勢に変化がないかを見ます。ライフジャケットを着用していても、潮でボートから離されることはあるため、浮力器具だけで安全管理を終えることはできません。ガイドが海中で同行し、船員と連携してボートの位置を調整する体制が必要です。

ツアーを予約する際に、「ガイド付き」と書かれているだけでは確認が足りません。そのガイドがシュノーケリングライセンスを保持しているか、参加者と一緒に海へ降りるか、船上から見ているだけではないか、1人で何人を担当するのかを尋ねてください。船長、船員、トレッキングガイド、シュノーケリングガイドは役割が異なります。島内を案内できる人であっても、潮流のある海域で参加者を誘導する訓練を受けているとは限りません。コモド島のボートツアーでは、船の設備や訪問地と同じ程度に、海を担当するガイドの資格と同行方法を確認する必要があります。


日本語ガイドの役割

日本人旅行者には、シュノーケリングライセンスを保持し、日本語でサポートできる現地ガイドの同行が望まれます。海に降りる直前は、潮の方向、フィンの使い方、マスク内へ海水が回った場合の対処、ガイドへ助けを求める合図、ボートへ戻る方法など、短時間に複数の説明を受けます。英語やインドネシア語の説明を十分に理解できないまま開始すると、困った場面で何をすべきか判断できません。日本語で細かな指示を受けられれば、自分の泳力や体調も具体的に伝えられます。



ガイドの役割は言葉の通訳だけではありません。泳げない人や海に慣れていない人には、大人用の浮き輪や浮力器具を使い、ガイドが近くで支えながら案内します。マンタポイントのように潮がある場所では、参加者を同じ方向へ導き、ボートと連絡を取りながら海上の位置を管理します。体調が変わった人を早めに船へ戻し、ほかの参加者がそのまま追いかけないよう調整するのもガイドの仕事です。日本語ガイドが全行程に同行し、海でもサポートするかどうかは、予約前に明確にしておきたい項目だといえます。


ツアー予約で確認すること

コモド島のシュノーケリングツアーを選ぶ際は、料金や立ち寄り先だけで決めず、安全管理の担当者を確認してください。シュノーケリングライセンスを保持する現地ガイドが同行すること、ガイドが参加者と一緒に海へ降りること、ライフジャケットを全員分用意していること、子ども用と大人用のサイズがそろっていること、遊泳中に船員が海面を監視することが必要です。参加者の人数に対してガイドが少なすぎないか、泳げない人への浮力器具と個別サポートがあるか、海況によって訪問地や遊泳時間を変更する判断を誰が行うのかも確認します。

コモド島旅行では、海の美しさと安全管理を別々に考えることはできません。2026年7月のケロール島の事故では、ライフジャケットを着用せず、専門のライセンスガイドも直接の監視もない状態で、夫婦2人が命を失いました。シュノーケリングは、器材を着けて海面を眺めるだけの活動ではなく、潮流のある自然環境で行うマリンスポーツです。ライセンスガイドが海中で同行し、できれば日本語で状況を伝えられるガイドが支えるツアーを選ぶことが、コモド島の海を安全に楽しむための必須条件だと考えています。



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